与野党は、石破総理大臣の後任を選ぶ総理大臣指名選挙を、10月21日に行うことで大筋合意しました。 【写真を見る】過半数まであと2議席…参政党に保守系議員の動きは? 一方、連立も視野に入れた自民党と日本維新の会は、2回目の政策協議を実施。新総理をまとめるための“一歩”となったのでしょうか? ■「大きく前進」も「大筋合意」は回避 自民×維新 連立の行方は? 日比麻音子キャスター: 自民党と日本維新の会の協議が大詰めとなっています。 17日、自民と維新の政策協議が行われましたが、連立の行方はどうなっていくのでしょうか。そして、日本維新の会の藤田共同代表の会見が行われましたが、「大きく前進した」という表現があったものの、「大筋合意」という表現は避けた形になります。 そしてもう一つ、このような発言もありました。
日本維新の会 藤田文武 共同代表 「きょう(17日)時点で、野党側の枠組みを模索するというのは非常に厳しい。玉木代表・野田代表の名前を書くという形での連携はおそらく難しい」 藤田共同代表の会見はいかがでしたか。 TBS報道局 川瀬善路 政治部デスク: やはり、まだ一致するまでには至っていない。ただ、同じ方向は向けているということだと思います。
そして、立憲民主党と国民民主党と日本維新の会はずっと野党連携ということで協議を続けていましたが、そこに「難しい」と言ったことで、事実上、自民との交渉・協議の方に完全に比重を置いたと言えると思います。 日比キャスター: 自民党の小林政調会長も「大筋合意」という表現を使いませんでしたが、やはり「合意」は、かなり細かいところまで詰めないといけないということですか。 川瀬善路 政治部デスク: 藤田共同代表も会見で「最後のところで一気に崩れる可能性もある」と言っていますので、一言一言、最後の文言の一つまで詰めていく必要があるのだろうと思います。 ■「議員定数の削減」は“すり替え”か?国民にとってのメリットは? 日比キャスター: そして政策協議の焦点は、大きく3つありました。
▼食料品にかかる消費税ゼロ ▼「企業・団体献金」の廃止 ▼議員定数の削減 吉村代表は「議員定数の削減」の主張を一気に大きくしていますが、これはなぜなのでしょうか。 川瀬善路 政治部デスク: もともと維新は「身を切る改革」という中の一つで、「議員定数の削減」は掲げていました。ただその中で、16日に吉村代表がテレビ出演などで「これは絶対条件だ」と。
さらに「臨時国会の中でやらなければいけない」と言っています。 立憲の安住幹事長などからは「『企業・団体献金』で折り合うことができないから、『議員定数の削減』にすり替えているのではないか」という批判が起きているわけです。 日比キャスター: 野田代表からも、「1割削減というのは、あまりにも乱暴なやり方ではないか」という厳しい見方もありますが、「議員定数の削減」は国民にとってメリットはあるのか、これはなぜここまで推し進めなければいけないと吉村代表は思っているのでしょうか。
川瀬善路 政治部デスク: 維新が掲げている「社会保障費の問題」などは、私たちの生活にも痛みを伴うものです。その有権者に痛みを伴うことをする前に、まずは自分たちが身を切る姿勢を示すことが大事だと。その中で、「議員定数の削減」を説明の要件として挙げているわけです。
ただ、今回の政策協議の中で、当初言っていた「企業・団体献金」の比重が若干下がってきているなという印象があります。 山内あゆキャスター: 身を切るのであれば、歳費を下げればいいのではないでしょうか? 川瀬善路 政治部デスク: おそらく歳費のことも今後の協議事項等にはなってくるかと思います。 南波雅俊キャスター: 1割ということは、衆議院では議員定数を50減らすことになりますが、実際にできるのでしょうか。自民党からも反対の意見が出ている中で、現実的な路線としてはどう見ていますか。 川瀬善路 政治部デスク: 吉村代表が言っている「秋の臨時国会で行う」というのは、やはり自民党内でも「かなり難しいのではないか」という声があります。
というのも、「議員定数の削減」というのは、衆議院の中に「選挙制度に関する協議会」というものがあり、そこで通常国会の間もずっと議論を続けていました。 その中で、「議員定数の削減」の話が出てきたので、自民と維新が合意したからできるのかというと、「そうではないのではないのではないか」という声が上がっています。
日比キャスター: これらについて、最終決定はいつ頃になるのでしょうか。吉村代表によれば、「(自民党と連立するか)20日に最終決定する」とのことです。 ■連立交渉とは別枠で動く自民の“票集め” 過半数の行方は? 日比キャスター: ただ本当に日程が迫っていて、21日には総理大臣指名選挙が行われる予定です。この議席数などについても見ていきます。
まず、自民は「196議席」あります。ここで維新が入れば「35議席」が加わりますが、過半数の233議席まで、あと「2議席」足りていません。そのため自民党もそれぞれ動いています。 16日、高市総裁と会談した参政党は「3議席」あります。総理指名選挙の協力を求められたということになります。
参政党の神谷宗幣代表は「『参政党と政策が近い』と言っていただいた。高市さんが総理大臣になれば、日本は少し良い方向に向くと期待している」とコメントしています。 さらに、麻生副総裁も動き、日本維新の会を離れた3人も含み「7議席」ある野党の無所属議員で作る有志・改革の会にも総理指名選挙での協力を要請しました。 自民党は様々な党への協力を求めているという状況になります。 川瀬善路 政治部デスク: そうですね。
総理指名選挙の過半数を1回目の投票で得られれば、その時点で決まりますので、それに向けて最大限の努力をしていくということだと思います。 ただ、維新のように「連立の枠組み」ということではなく、あくまで参政党に対しても、それから有志・改革の会に対しても、「総理指名選挙での協力を要請している」ということなので、そこの温度差や要請具合というのは違うかと思います。
日比キャスター: 今後の日程を見てみましょう。 【10月の主な政治日程】 ▼21日 ・臨時国会招集 ・総理大臣指名選挙 ▼26日〜 ・ASEAN関連首脳会議(マレーシア) ▼27日〜 ・トランプ大統領 来日 ▼31日〜 ・APEC首脳会議(韓国) 10月末には外交の大きな舞台が待っています。その中で、総理大臣指名選挙が21日です。本当に時間がない中で、準備は足りるのか不安に思います。
川瀬善路 政治部デスク: 21日に総理大臣指名選挙が行われ、新総理が選出されたのちに組閣、それから、副大臣、政務官人事という政権の骨格をどんどんと固めていく作業が必要です。それを行うのと同時に、国際会議が待ったなしでやってくる状況なので、かなりタイトです。 新しい総理は、最初から茨の道が待っているような状況です。 日比キャスター: 本来、このタイミングでは勉強会なども行われている中で、まだまだ先が見えてこない状況にあります。 ========== <プロフィール> 川瀬善路 TBS政治部デスク 高市政調会長時の番記者 2度の政権交代や令和への改元などを取材
https://news.yahoo.co.jp/articles/a76954f48e4f2fd05152a06dcbfab1c3aac96def?page=1
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