「命の訴えの最中に眠るのか」怒り噴出──石破首相に居眠り疑惑再燃

「命の訴えの最中に眠るのか」怒り噴出──石破首相に居眠り疑惑再燃

2025年5月24日、東京都内で開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」において、石破茂首相の姿勢が大きな波紋を呼んだ。

この日、横田めぐみさんの母・横田早紀江さん(89歳)が登壇し、涙ながらにこう訴えた。

「生きている間に解決するのか。『めぐみちゃん、よく帰ってきたね』と言えるまで頑張る」

集会にはおよそ800人が参加し、政府の最高責任者として石破首相も出席していた。しかし、早紀江さんのスピーチ中、石破首相は終始目を閉じ、うつむいた状態のままであった。この姿がテレビ中継やSNSで拡散され、「居眠りしていたのではないか」との批判が一気に広がった。

もしその場にいたのが被害者家族自身であったならば、名指しで怒号を飛ばしても何ら不思議ではない──それほどまでに、この問題は深く、重い。特に、拉致被害者家族の悲痛な叫びに直面する場での態度としてはあまりに不適切との声が相次ぎ、 「この瞬間に居眠りできる神経が信じられない」「国民の命を守る覚悟がないなら辞任すべき」といった厳しい意見が噴出している。

激務であろうが、高齢であろうが、国や外交問題として日本が長年取り組んできた北朝鮮による拉致事件という国難の前で、被害者本人の家族が訴えているその最中に眠ってしまうというのは、もはや“どうでもいい問題”“解決する気のない事案”と内心で軽んじていると受け取られても仕方がない。

この件は、単なる一過性の“失態”では済まされない。なぜなら北朝鮮による日本人拉致問題は、日本の外交・安全保障にとって長年の最大級の懸案であり、また人権問題の象徴でもあるからだ。世論調査でも、拉致問題解決を最優先すべきとする意見は根強く、政府の対応が注視されている。こうした文脈での“居眠り”は、国民の信頼を大きく損なう行為と見なされる。

この件を受けて、2024年11月11日の首相指名選挙における“居眠り疑惑”が再び注目されている。特別国会の衆議院本会議での指名選挙中、石破首相は同様に目を閉じてうつむく姿がカメラに映し出され、当時もSNSで「寝ているのでは」と話題に。

その際、林芳正官房長官は「総理は風邪気味で、風邪薬を服用していたと聞いている」と弁明していたが、今回の拉致集会に関しては同様の説明は今のところ確認されていない。

過去には石破首相自身が「総理という仕事は思っていた以上にしんどい」と語っていたこともある。だが、その言葉が現実の行動と結びついてしまえば、それは国民にとって“責任の重さを理解していないリーダー”として映る危険がある。

もはや「総理になる」という目的は達成された。だが、その先にあるべき「総理を続ける覚悟」や「国を良い方向に導く責任感」が、いまの石破首相からは感じられないという声も多い。国の最高責任者であるにもかかわらず、国家的課題の現場で眠るという姿勢は、単なる失態ではなく、目的意識の欠如を象徴しているのではないか。

「激務だから仕方ない」「高齢で疲労もあるかもしれない」という擁護論もあるが、それでも“命の尊厳”に関わる場での姿勢としては説明がつかないとの声が大勢を占めている。

被害者家族の高齢化が進む中、「一日も早い解決を」と叫び続ける家族の声にどう応えるのか──。

石破首相の態度は、単なる“うたた寝”では済まされない問題として、今後も波紋を広げていくだろう。

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