西田氏、再び持論 雑誌寄稿で「事実」と主張 ひめゆり発言 訂正せず 沖縄の現状「修正が責務」

西田氏、再び持論 雑誌寄稿で「事実」と主張 ひめゆり発言 訂正せず 沖縄の現状「修正が責務」

【東京】自民党の西田昌司参院議員がひめゆりの塔の説明書きについて「歴史の書き換え」などと発言した問題で、西田氏は30日発売の月刊誌「正論」(産経新聞社)に掲載された寄稿文で、一部削除した発言以外は「事実だ」と改めて主張し、訂正する考えは示さなかった。西田氏は同日、県議会代表団が提出した謝罪を求める抗議文に対し「気持ちはよく分かった」と述べるにとどめた。

 西田氏は改めて曖昧な記憶にある説明書きの一部分だけを取り上げ、沖縄戦の実相をゆがめるような持論で正当性を強調した。  説明書きの存在を否定されたことを受け、寄稿文では、ひめゆり平和祈念資料館の2021年の改装前に展示されていた太平洋戦争戦況図に「日本軍の『侵攻』米軍の『反攻』と記されている」と指摘した。  この文言から「日本の侵略で戦争が始まり、米軍の反攻で終わったという文脈で展示を行っていた」と解釈し、この構図で「先の大戦、沖縄戦を理解させていた」と指摘し、一部分の表現だけを捉えて、沖縄戦の教育の在り方を疑問視する持論を展開した。

 沖縄戦の被害に理解を示す言葉が並ぶが、日本軍の責任を問う「東京裁判史観」や戦後教育の在り方を問題視し「沖縄こそ戦後体制の矛盾と歴史観のねじれを最も色濃く体現している地域」などと主張。「政治家として、こうした現状を問い直し、修正を試みることが責務だ」と明示した。  西田氏は本紙の取材に説明書きの「文脈がおかしいと言いたかった」と釈明し「沖縄の全体の話は東京裁判史観が間違っているとずっと言っている」との主張を繰り返した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d27d9af8964af3cc6f5a9785f75940beed7f9a5f

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