コメ発言が消費者逆なで「常識を疑う」「米価安定を」 江藤農水相に流通・生産現場も苦言

コメ発言が消費者逆なで「常識を疑う」「米価安定を」 江藤農水相に流通・生産現場も苦言

コメ価格の高騰が家計を直撃するなか、江藤拓農林水産相の失言に批判が殺到している。「常識を疑う」「供給の安定化に全力を」。江藤氏は19日に謝罪、石破茂首相もおわびを口にしたが、消費者や小売り関係者、生産者らからは国民の食卓を預かるトップの責任感を問う声が相次いだ。 「自宅にコメが実際に余っているのかもしれないけれど、苦しんでいる人の神経を逆なでする発言だ」。東京都世田谷区の自営業、池谷響さん(24)はこう批判した。 板橋区に住む70代の主婦も「物価高に苦しんでいる人が多いのに、農水相の常識を疑う」とあきれ顔で、「それほどコメが余っているなら、子供食堂など困っている施設や団体に寄付してはどうか」と話した。

「自分の発言の重みを深く考えなかったのではないか。大問題だ」と憤るのは、東京都渋谷区でコメを販売する「小池精米店」の店主、小池理雄さん(53)。 備蓄米の流通を円滑化させるため、精米される前の玄米のままで流通させる案について、江藤氏は価格の引き下げに「効果は期待できる」とも発言。小池さんは「都会に精米機なんてそうそうない」と地域性に対する配慮のなさにも不快感を示し、「精米には技術も必要だ。あまりコメのことを知らない人なのかな」と不信感を示した。

備蓄米の放出後もコメ価格の高騰に歯止めがかからないことには、投機による売り渋りや転売目的の「転売ヤー」の存在などさまざまな理由が指摘されている。 生産者にもコメ離れの加速に対する不安が高まっている。徳島県のコメ農家の男性(65)は「早く適正価格に戻るように手を打って、供給の安定化を図ってもらいたい。消費者がパン食に切り替え、コメを食べる習慣が薄れてしまわないか心配だ。大臣は失言している場合ではない」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0f00e757658468a699c34582a44f65dac9d508a6

江藤農相「コメは買ったことない」発言  県民「それを言ってはいけない」

宮崎2区選出の江藤拓農林水産大臣は、講演で「コメを買ったことがない」などと発言したことについて、「正確性を欠いた」と釈明しました

コメの価格の高騰が続く中、県民から厳しい声があがっています。

問題の発言があったのは、18日、佐賀市で開かれた政経セミナーの講演です。

(江藤拓農相)
「私もコメは買ったことありません」
「正直 支援者の方々がたくさんコメをくださるんで」
「まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」

江藤大臣は、価格の高騰が続くコメについて、「精米だけでなく玄米のまま販売することで備蓄米の流通を促す」という趣旨の話の中で、「コメを買ったことがありません」などと発言しました。

19日、発言の真意を問われた江藤大臣は…。

(江藤拓農相)
「私は、何度も申し上げておりますように、週に2回はスーパー回りをしております」
「そして、東京もですね。妻はだいたい宮崎におりますので、定期的にお米は買っています」
「玄米で買ってほしいということを強調したいがあまりですね、ちょっと私の実態と違うような言い方をしてしまってお騒がせしてしまったことはですね 大変遺憾に思っております」

その上で、「正確性を欠いた」と発言を「修正」しました。

この発言に対し、県民からは厳しい声が相次いでいます。

(高鍋町民)
「物価がどんどん上がっている中で、どれだけコメを持っていたとしてもそれを言ってはいけない」
「いち市民になった感じで、同じような考えを持たないと高飛車だったら成り立っていかない」

(新富町民)
「あんまり深刻さがない。自分は苦労してないんじゃないか」

(木城町民)
「『買ったことない』は大臣としてどうか」
「(コメは)5キロ5000円で買えないと思いながら、まだ目に見えて(コメの価格が)下がっている気もしない」

責任の取り方について問われた江藤大臣は、「結果を出すことによってお応えしたい」と答えました。

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